【必読】歯医者が教える「歯周病」が命に関わる病気を引き起こす本当の理由

こんにちは、かみむら歯科・矯正歯科クリニックです。

「毎日を健康に、元気に過ごしたい」

そう願う多くの方が、食事や運動、睡眠に気を配られているかと思います。しかし、意外と見落とされがちなのが「お口のケア」です。

実は、日本人の成人の多くが罹患していると言われる「歯周病」が、心臓病や脳卒中、糖尿病といった命に関わる全身の病気と深く結びついていることが、近年の医療で常識となってきています。

今回は、なぜお口のトラブルが全身の健康を脅かすのか、そのメカニズムと予防の重要性について詳しくお話しします。

血液に乗って全身をめぐる「歯周病菌」の脅威

歯周病は、歯を支える骨や歯茎がじわじわと破壊されていく病気ですが、その本質は「細菌感染」です。

歯周病が進行して歯茎に慢性的な炎症が起きると、その部分の血管が傷つき、そこから歯周病菌や炎症によって生じた有害物質が血管内へと侵入します。そして、血液の流れに乗って心臓、脳、肺など、全身のあらゆる臓器へと運ばれてしまうのです。これが、全身疾患を引き起こす引き金となります。

歯周病がリスクを高める5つの深刻な全身疾患

1. 脳卒中(脳梗塞)・心臓病(心筋梗塞など)

血管内に入り込んだ歯周病菌は、血管の壁にプラーク(脂肪の塊のようなもの)を付着させ、動脈硬化を促進させます。これにより血管が狭くなったり、血栓が詰まりやすくなったりします。結果として、脳梗塞や心筋梗塞といった、突然命を脅かす疾患の発症リスクを跳ね上げてしまうのです。

2. 糖尿病との「負の連鎖」

歯周病と糖尿病は、お互いを悪化させ合う相互関係にあります。血液中の歯周病の毒素は、血糖値を下げるホルモンである「インスリン」の働きを妨げてしまいます。しかし逆に言えば、適切な歯周病治療を行うことで、糖尿病の症状(血糖値)が改善していくことも分かっています。

3. 命に関わる高齢者の「誤嚥性肺炎」

高齢の方や飲み込む力が低下している方の場合、お口の中の細菌が唾液と一緒に誤って気管から肺に入り込んでしまうことがあります。このとき、お口の中に大量の歯周病菌がいると、肺で激しい炎症を起こし、「誤嚥性肺炎」を発症する原因になります。

4. 認知症(アルツハイマー型)への影響

最近の研究において、アルツハイマー型認知症の患者さんの脳内から歯周病菌の毒素が検出されるなど、認知症の発症や進行に歯周病が関与している可能性が強く指摘されています。また、歯周病で歯を失うと脳への刺激が減ることも、認知機能低下につながると言われています。

5. 妊婦さんと赤ちゃんの健康(早産・低体重児出産)

妊娠中はホルモンの影響で歯茎が腫れやすく、歯周病リスクが高まります。歯周病菌から出る物質が血液を介して子宮に伝わると、子宮の収縮を促してしまい、早産や低体重児出産を引き起こす確率が高まることが報告されています。

「一生モノの健康」を維持するために、今できるケア

歯周病の最も恐ろしいところは、初期には痛みがほとんどなく、自覚症状がないまま進行することです。だからこそ、病気になる前からの「予防」が何よりも大切になります。

当院では、患者様がいつまでも全身健やかに過ごせるよう、以下のトータルケアをご提案しています。

ご自宅での正しいセルフケア(ご自身に合ったハブラシやデンタルフロスの活用)

歯科医院での定期的なプロによるクリーニング(普段の掃除では落とせないバイオフィルムや歯石の除去)

お口は、全身の健康を守るための「最初の関門」です。

「しばらく歯のクリーニングをしていない」「健康寿命を延ばしたい」という方は、ぜひお気軽にかみむら歯科・矯正歯科クリニックまでご相談ください。お口の中から、みなさまの豊かな人生をサポートいたします。

【クリニック情報】

• 医院名: かみむら歯科・矯正歯科クリニック

• 住所: 埼玉県越谷市相模町3-246-1(駐車場40台完備、昼休みなしで診療)

048-988-1182

• 診療内容: 一般歯科、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科、予防歯科、インプラント、インビザライン、口臭治療、訪問歯科

2027年春 マハロ会6番目のクリニック「越谷みんなの歯科・矯正歯科クリニック」がせんげん台、西大袋地区に誕生します

執筆者:上村 英之(Hideyuki Kamimura)
医療法人社団マハロ会 理事長 / 日本抗加齢医学会 専門医

歯科医師として「予防歯科を通じた全身の健康と幸福」を追求し、東京・千葉・埼玉に5つの大規模歯科医院を展開。
日本抗加齢医学会専門医をはじめ、日本アンチエイジング歯科学会認定医、日本禁煙学会認定指導医、日本口臭学会認定医など、予防・未病改善に関する数多くの専門資格を保持する。 一口腔単位の治療にとどまらず、ドライマウスや口臭外来、生活習慣改善までを網羅する包括的歯科医療を実践。
著書に『歯を健康にしてアンチエイジングを手に入れる方法』、『歯科革命3.0』があり、歯科医療と長寿社会の融合を提唱。現在は一般社団法人日中友好予防歯科協会 理事長として、アジア圏における予防医学の普及と歯科医療のDX化を牽引している。