指しゃぶりについて説明します|歯並びへの悪影響と家庭でできる対策

「指しゃぶりを続けると、出っ歯になる?」

「何歳までにやめたほうがいい?」

お子さまの指しゃぶりについて、心配される保護者の方は少なくありません。

指しゃぶりは乳幼児に見られる自然な行動ですが、長期間・長時間続くと、歯並びやかみ合わせに影響することがあります。 年齢だけで判断せず、吸う頻度や時間、お口の状態を確認することが大切です。

指しゃぶりによる歯並びへの悪影響

指しゃぶりが続くと、歯やあごに繰り返し力が加わり、次のような変化につながることがあります。

● 出っ歯(上顎前突):上の前歯が前方に傾き、上下の前歯の前後的な差が大きくなる。

● 開咬(かいこう):奥歯をかんでも上下の前歯がかみ合わず、すき間ができる。

● 交叉咬合(こうさこうごう):上の歯列が狭くなるなどして、奥歯のかみ合わせが横方向にずれる。

影響の程度には個人差があり、指しゃぶりをするすべてのお子さまに起こるわけではありません。特に、毎日長い時間吸う習慣には注意が必要です。

指しゃぶりは何歳まで?相談する時期の目安

日本小児歯科学会では、3歳頃までは指しゃぶりを特に禁止する必要はないとしています。一方、4歳以降も頻繁に続く場合は、専門家による対応が必要とされています。

3歳頃から少しずつ減らす働きかけを始め、4歳以降も頻繁に続く場合は歯科医院へ相談しましょう。 年齢にかかわらず、前歯がかみ合わない、上の前歯が出てきたなどの変化に気づいた場合は、早めの確認が大切です。

家庭でできる指しゃぶり対策

1.指しゃぶりをする場面を観察する

眠いとき、退屈なときなど、どのような場面で指しゃぶりをするか見てみましょう。場面に合わせて、安心できる関わりや遊びを取り入れます。

2.手を使う遊びを増やす

積み木、お絵描きなど、手を使って楽しめる遊びに誘いましょう。外遊びや運動を取り入れ、生活のリズムを整えることも役立ちます。

3.寝る前の安心できる時間をつくる

寝つくまで手を握る、絵本を読むなど、指しゃぶりに代わる安心の時間をつくってみましょう。

4.責めずに、小さな目標を一緒に決める

「絵本を読んでいる間は指をお休みしよう」など、短い時間から取り組みます。できたときは具体的にほめ、本人の「やめてみよう」という気持ちを支えましょう。

歯科での対応も、お子さまの発達や理解、協力できる程度に合わせて進めることが基本です。

よくある質問

指しゃぶりをやめれば、歯並びは必ず治りますか?

必ず治るとは限りません。指しゃぶりをやめても、歯並びやかみ合わせの変化が残る場合があります。習慣を減らすこととあわせて、歯科医院で経過を確認しましょう。

指しゃぶりが続いていたら、すぐに矯正治療が必要ですか?

指しゃぶりだけで矯正治療の必要性は決まりません。まずは習慣の頻度・時間と、歯並びやかみ合わせを確認します。そのうえで、生活面の工夫や習慣への働きかけ、必要に応じた治療を検討します。

越谷市でお子さまの指しゃぶり・歯並びが気になる方へ

指しゃぶり対策では、無理にやめさせようとするよりも、お子さまが安心して少しずつ取り組めることが大切です。

越谷市でお子さまの指しゃぶりや歯並びについてお悩みの方は、かみむら歯科・矯正歯科クリニックへご相談ください。受診時には「いつ・どのくらい指しゃぶりをするか」をお伝えいただくと、お口の状態とあわせて確認しやすくなります。

執筆者:上村 英之(Hideyuki Kamimura)
医療法人社団マハロ会 理事長 / 日本抗加齢医学会 専門医

歯科医師として「予防歯科を通じた全身の健康と幸福」を追求し、東京・千葉・埼玉に5つの大規模歯科医院を展開。
日本抗加齢医学会専門医をはじめ、日本アンチエイジング歯科学会認定医、日本禁煙学会認定指導医、日本口臭学会認定医など、予防・未病改善に関する数多くの専門資格を保持する。 一口腔単位の治療にとどまらず、ドライマウスや口臭外来、生活習慣改善までを網羅する包括的歯科医療を実践。
著書に『歯を健康にしてアンチエイジングを手に入れる方法』、『歯科革命3.0』があり、歯科医療と長寿社会の融合を提唱。現在は一般社団法人日中友好予防歯科協会 理事長として、アジア圏における予防医学の普及と歯科医療のDX化を牽引している。