だらだら食いに要注意!「食べるタイミング」を意識するだけの簡単虫歯予防法

こんにちは。かみむら歯科・矯正歯科クリニックです。

「毎日一生懸命歯を磨いているのに、なぜか虫歯になってしまう…」そんなお悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか?実は、虫歯になるかどうかは、歯磨きの上手さだけでなく、毎日の「食べ方」や「飲むタイミング」が大きく関係しています。

今回は、お口の「pHバランス」の仕組みをもとに、今日から始められる食習慣の改善ポイントを分かりやすく解説します!

■ キーワードは「pH 5.5」!お口の中で起こる目に見えない攻防戦

お口の中の環境は、普段は「中性」に保たれていますが、食事や間食をするたびに「酸性」へと変化します。

ここで注目していただきたいのが、「pH 5.5」という境界線です。

お口の中が酸性になり、pHが5.5を下回ると、歯の表面にある大切な成分(カルシウムなど)が溶け出してしまいます。この状態を脱灰と言います。

しかし、食べ終わってしばらく経つと、今度は「唾液」が味方をしてくれます。唾液のパワーによってお口の中が再び中性に戻ると、溶け出した成分が歯にくっついて修復される再石灰化が始まります。

つまり、お口の中では毎日、「歯が溶ける時間」と「歯が治る時間」のバランスゲームが行われているのです。

■ 要注意!虫歯リスクが跳ね上がる「だらだら食べ」

朝食のあとにジュースを一口、少し時間が経ったらアメをひとつ、お昼のあとにクッキー、夕方にはアイス……。

このように、時間を決めずに「だらだら」と食べたり飲んだりしていると、お口の中はどうなるでしょうか?

せっかく唾液が歯を直そう(再石灰化)としている途中で次の食べ物が入ってくるため、お口の中がずっと酸性のまま(pH 5.5以下の状態)になってしまいます。これでは、どんなに丁寧に磨いていても、歯が溶けるスピードに追いつかず、虫歯ができてしまいます。

■ 目指すのはこれ!メリハリをつけた「理想的な食習慣」

一方で、理想的な食事のリズムでは、朝・昼・晩の食事と、時間を決めた1回のおやつ以外、間食をしていません。

このように食事の間隔をしっかり空けると、お口の中が中性に戻る時間がたっぷりと確保されます。唾液が十分に働くことで、溶けかけた歯がしっかりと修復され、虫歯になりにくい強い歯をキープすることができるのです。

おやつを完全に我慢する必要はありません。大切なのは、だらだら食べずに「時間を決めて、パッと食べる」というメリハリです。

■ お口のpHと食習慣に関するQ&A

Q1. 砂糖が入っていない飲み物なら、だらだら飲んでも大丈夫ですか?

A1. お水や麦茶であれば問題ありません。ただし、スポーツドリンクや炭酸飲料、100%果汁ジュースなどは、たとえ健康に良さそうに見えても糖分や酸度が高いため、少しずつ飲み続けるとお口の中をずっと酸性にしてしまいます。水分補給はできるだけお水かお茶を選びましょう。

Q2. 子供の「ちょこちょこ食べ」をやめさせるコツはありますか?

A2. お子様の場合、一度に食べられる量が少ないため間食も大切な栄養補給になります。ただし、「時間を決めること」と「食べ終わったらおしまい」というルール作りが大切です。また、アメやガムなどお口の中に長く残るものではなく、決まった時間にスナックやおにぎりなどを食べる形にシフトしていくのがおすすめです。

Q3. ガムを噛むのは虫歯予防になりますか?

A3. キシリトール100%など、歯科専用のシュガーレスガムであれば、唾液の分泌を促してお口の中を中性に戻しやすくするため効果的です。ただし、お砂糖が入っている普通のガムをだらだら噛み続けるのは逆効果になりますので、成分をしっかりチェックしましょう。

■ まとめ:毎日のちょっとした意識で強い歯を育てましょう!

虫歯を予防するために本当に必要なのは、ただ歯を磨くだけでなく、お口を酸性の危険にさらす時間を減らすことです。

「時間を決めて美味しく食べ、食べたらお口をすっきりさせる」

このシンプルな習慣の積み重ねが、将来たくさんの歯を残す「8020(ハチマルニイマル:80歳になっても20本以上の自分の歯を残そうという運動)」への近道となります。

かみむら歯科・矯正歯科クリニックでは、皆さまが大切なご自身の歯で一生美味しく食事ができるよう、一人ひとりのライフスタイルに合わせた予防ケアやアドバイスを行っています。駐車場も25台分を完備しておりますので、お車でもご家族皆さまでお気軽にご来院いただけます。

お口のピンチを未然に防ぐため、まずは毎日の「食べ方のメリハリ」から意識してみませんか?少しでも気になることがあれば、いつでも当院へご相談ください!

【クリニック情報】

• 医院名: かみむら歯科・矯正歯科クリニック

• 住所: 埼玉県越谷市相模町3-246-1(駐車場40台完備、昼休みなしで診療)

048-988-1182

• 診療内容: 一般歯科、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科、予防歯科、インプラント、インビザライン、口臭治療、訪問歯科

2027年春 マハロ会6番目のクリニック「越谷みんなの歯科・矯正歯科クリニック」がせんげん台、西大袋地区に誕生します。

執筆者:上村 英之(Hideyuki Kamimura)
医療法人社団マハロ会 理事長 / 日本抗加齢医学会 専門医

歯科医師として「予防歯科を通じた全身の健康と幸福」を追求し、東京・千葉・埼玉に5つの大規模歯科医院を展開。
日本抗加齢医学会専門医をはじめ、日本アンチエイジング歯科学会認定医、日本禁煙学会認定指導医、日本口臭学会認定医など、予防・未病改善に関する数多くの専門資格を保持する。 一口腔単位の治療にとどまらず、ドライマウスや口臭外来、生活習慣改善までを網羅する包括的歯科医療を実践。
著書に『歯を健康にしてアンチエイジングを手に入れる方法』、『歯科革命3.0』があり、歯科医療と長寿社会の融合を提唱。現在は一般社団法人日中友好予防歯科協会 理事長として、アジア圏における予防医学の普及と歯科医療のDX化を牽引している。