お口の健康が全身の健康をつくる。抗加齢医学から見た歯科アンチエイジングの重要性
医療法人社団 マハロ会 かみむら歯科・矯正歯科クリニック理事長の上村英之です。
私はこれまで「痛くなってから治療する歯科医療」ではなく、「生涯にわたってお口の健康を守り続ける予防歯科」に力を注いできました。その探求を進める中で、お口の健康が単に食べ物を噛むためだけのものではなく、全身の若々しさや健康寿命に直結していることを確信し、日本抗加齢医学会専門医の資格や日本アンチエイジング歯科学会認定医の資格も取得し最新の知見を日々の診療に活かしています。
今回は、抗加齢医学(アンチエイジング)の視点から、お口の健康がなぜ全身の若々しさや健康につながるのか、その重要な3つの理由をわかりやすく解説します。
理由1:歯周病コントロールが「全身の老化」を防ぐ
アンチエイジングにおいて、近年最も注目されているキーワードの一つが「慢性炎症」です。体の中で小さな炎症が長く続くと、細胞の老化が進み、様々な病気のリスクが高まることが分かっています。
実は、成人の多くが罹患していると言われる「歯周病」は、お口の中で起こる代表的な慢性炎症です。歯周病菌や、炎症によって作られた物質が血管を通じて全身に巡ると、以下のような重篤な疾患を引き起こす引き金や悪化因子になることが、近年の医学研究(エビデンス)で明らかになっています。
・糖尿病の悪化
・動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中
・アルツハイマー型認知症
つまり、定期的なメインテナンスやプロフェッショナルケアによって歯周病を徹底的にコントロールすることは、お口の病気予防だけでなく、全身の組織や血管の老化を防ぐ「最強のアンチエイジング」なのです。
理由2:しっかり噛めることが「脳の若々しさ」と「健康寿命」を維持する
お口の若々しさを測るバロメーターの一つが「咀嚼(そしゃく)能力」、つまりしっかり噛む力です。
しっかり噛むという行為は、脳の血流を大幅に増加させ、記憶を司る「海馬」や、思考を司る「前頭葉」を刺激します。自分の歯が多く残っている人や、適切なインプラントや入れ歯によって噛み合わせが維持されている人は、そうでない人に比べて認知症の発症リスクが低いというデータも存在します。
また、何でもバランスよく食べられるお口の状態を維持することは、高齢期に心身の機能が低下する「フレイル(虚弱)」の予防にも直結します。いつまでも若々しく、活力のある毎日を送るためには、正しく噛み合わせを整え、栄養をしっかり吸収できるお口の土台づくりが欠かせません。
理由3:口元の美しさが「見た目の若返り」と精神的な活力(ウェルビーイング)を生む
抗加齢医学では、内面の健康だけでなく「外見の若々しさ」も大切な要素と考えます。
歯並びの乱れや、噛み合わせの不調をそのままにしていると、お口の周りの筋肉(表情筋)が左右非対称に発達したり、口元がたるんで実年齢より老けて見えたりする原因になります。
歯科医療によるアプローチ(審美歯科治療、大人の矯正治療、噛み合わせの改善など)によって口元を美しく整えることは、以下のような素晴らしい相乗効果を生み出します。
・表情筋が正しく使われるようになり、お顔全体のたるみやシワの改善につながる
・口元に自信が持てることで、笑顔が増え、精神的にポジティブになる
・社会的な交流が活発になり、脳や全身の活性化(若返り)につながる
医療法人として私たちが目指す、一歩進んだアンチエイジング歯科
かみむら歯科・矯正歯科クリニックでは、単に虫歯を削って詰めるだけの場所ではなく、患者様が5年後、10年後、そして生涯にわたって若々しく健康でいられるための「パートナー」でありたいと考えています。
日本抗加齢医学会専門医、そして日本アンチエイジング歯科学会認定医の知見をベースに、最新のデジタル技術や精密な予防プログラムを組み合わせ、お一人おひとりに最適な「お口からの全身アンチエイジング」をご提案いたします。
「最近、体力が落ちてきたと感じる」「いつまでも若々しく健康でいたい」という方は、ぜひ一度、お口の健康チェックから始めてみませんか?スタッフ一同、皆様のウェルビーイングを全力でサポートいたします。
【記事監修・執筆】
医療法人社団マハロ会 かみむら歯科・矯正歯科クリニック理事長 上村 英之
(日本抗加齢医学会専門医 / 日本アンチエイジング歯科学会認定医)
歯科医師として「予防歯科を通じた全身の健康と幸福」を追求し、東京・千葉・埼玉に5つの大規模歯科医院を展開。
日本抗加齢医学会専門医をはじめ、日本アンチエイジング歯科学会認定医、日本禁煙学会認定指導医、日本口臭学会認定医など、予防・未病改善に関する数多くの専門資格を保持する。
一口腔単位の治療にとどまらず、ドライマウスや口臭外来、生活習慣改善までを網羅する包括的歯科医療を実践。
著書に『歯を健康にしてアンチエイジングを手に入れる方法』、『歯科革命3.0』があり、歯科医療と長寿社会の融合を提唱。現在は一般社団法人日中友好予防歯科協会 理事長として、アジア圏における予防医学の普及と歯科医療のDX化を牽引している。