小児口腔機能不全症とは?正しく知っておきたい子どもの「お口の機能」

最近、お子さんの様子で「いつも口がぽかんと開いている」「食べ方が気になる」といったことはありませんか?それは単なる癖ではなく、「小児口腔機能不全症」という診断名のつく状態かもしれません。

今回は、パパ・ママに知ってほしい小児口腔機能不全症の基礎知識から、チェックリスト、改善方法までをわかりやすく解説します。

1. 小児口腔機能不全症とは?

小児口腔機能不全症とは、食べる、飲み込む、話す、呼吸するといったお口の機能が十分に発達していない、あるいは正常に獲得できていない状態を指します。

2018年から健康保険の適用対象となった比較的新しい概念ですが、子どもの健やかな成長において非常に重要なトピックです。

2. 当てはまる?セルフチェックリスト

日常の何気ない動作にサインが隠れています。以下の項目をチェックしてみましょう。

• 口呼吸:いつも口が開いている(口ぽかん)

• 食べ方:クチャクチャ音を立てて食べる、食べるのが異常に遅い

• 飲み込み:飲み込むときに口の周りに力が入る、丸呑みしている

• 話し方:サ行やタ行などがはっきりせず、滑舌が悪い

• 睡眠:いびきをかく、寝相が極端に悪い

• 歯並び:出っ歯や受け口など、噛み合わせが気になる

3. 放置するとどうなる?体への影響

お口の機能が正しく育たないと、将来的に以下のようなリスクが高まります。

1. 虫歯・歯周病のリスク増:口呼吸で口内が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなります。

2. 顔立ちの変化:顎の発達が不十分になり、顔の輪郭や歯並びに影響が出ます。

3. 姿勢の悪化:呼吸を確保しようとして猫背になりやすくなります。

4. 集中力の低下:睡眠の質が下がり、日中の活動に影響を及ぼすことがあります。

4. 改善のための対策とトレーニング(MFT)

小児口腔機能不全症は、適切なトレーニングで改善が期待できます。歯科医院では主にMFT(口腔筋機能療法)という指導が行われます。

家庭でできる工夫

• 「あいうべ体操」:口の周りの筋肉を鍛える有名な体操です。

• 姿勢を整える:食事の際、足の裏がしっかり床につくように足置き台を設置しましょう。

• よく噛む食材:少し歯ごたえのあるものをメニューに取り入れ、咀嚼回数を増やします。

5. まとめ:まずは歯科医院で相談を

「うちの子、ちょっと気になるかも」と思ったら、まずはかかりつけの歯科医院で相談してみましょう。早期に発見し、遊び感覚でトレーニングを始めることで、一生の財産となる「正しく噛んで、正しく呼吸する力」を育てることができます。

ポイント

小児口腔機能不全症の診断は、歯科医師による専門的な検査が必要です。お口のトレーニングは、お子さんの成長に合わせたステップが大切です。

よくある小児口腔機能不全症に関するQ&A

Q. 何歳から検査できますか?

A. 一般的には離乳完了後、3歳頃からチェックが可能です。気になる症状があれば、検診のついでに相談してみるのがスムーズです。

Q. 治療費は高いですか?

A. 条件を満たせば「小児口腔機能管理料」として健康保険が適用されます。窓口負担は自治体の助成制度によって異なるため、確認してみてください。

【クリニック情報】

• 医院名: かみむら歯科・矯正歯科クリニック

• 住所: 埼玉県越谷市相模町3-246-1(駐車場40台完備、昼休みなしで診療)

048-988-1182

• 診療内容: 一般歯科、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科、予防歯科、インプラント、インビザライン、口臭治療、訪問歯科

2027年春 マハロ会6番目のクリニック「越谷みんなの歯科・矯正歯科クリニック」がせんげん台、西大袋地区に誕生します。

執筆者:上村 英之(Hideyuki Kamimura)
医療法人社団マハロ会 理事長 / 日本抗加齢医学会 専門医

歯科医師として「予防歯科を通じた全身の健康と幸福」を追求し、東京・千葉・埼玉に5つの大規模歯科医院を展開。
日本抗加齢医学会専門医をはじめ、日本アンチエイジング歯科学会認定医、日本禁煙学会認定指導医、日本口臭学会認定医など、予防・未病改善に関する数多くの専門資格を保持する。 一口腔単位の治療にとどまらず、ドライマウスや口臭外来、生活習慣改善までを網羅する包括的歯科医療を実践。
著書に『歯を健康にしてアンチエイジングを手に入れる方法』、『歯科革命3.0』があり、歯科医療と長寿社会の融合を提唱。現在は一般社団法人日中友好予防歯科協会 理事長として、アジア圏における予防医学の普及と歯科医療のDX化を牽引している。