歯根端切除術とは

「できるだけ歯を抜きたくない」という中で臨床を行っていると根の治療を何回しても症状が改善しない場合があります。そのような時は抜歯して感染している部分を外科的に取り除くことが一般的な治療法となりますが歯自体を抜くのではなく根の先端の感染している一部分だけを外科的に取り除くことで症状の改善を図る方法があります。それが歯根端切除術という方法です。この方法は治療してもなかなか治らない場合の他、金属の土台が長く撤去して治療することが困難な場合などに行なわれる場合もあります。しかしこの方法は全ての歯に対して行なえるわけではなく、前歯、小臼歯など一般的には根が一つの歯に対して行なわれ大臼歯には行なわれません。基本的には根の先端の病変であること、歯根に亀裂がないこと、手術野がしっかり確保出来ること等が条件となります。適応症でないと手術をしても成功しませんので適応症例の選択が成功の鍵となります。

執筆者:上村 英之(Hideyuki Kamimura)
医療法人社団マハロ会 理事長 / 日本抗加齢医学会 専門医

歯科医師として「予防歯科を通じた全身の健康と幸福」を追求し、東京・千葉・埼玉に5つの大規模歯科医院を展開。
日本抗加齢医学会専門医をはじめ、日本アンチエイジング歯科学会認定医、日本禁煙学会認定指導医、日本口臭学会認定医など、予防・未病改善に関する数多くの専門資格を保持する。 一口腔単位の治療にとどまらず、ドライマウスや口臭外来、生活習慣改善までを網羅する包括的歯科医療を実践。
著書に『歯を健康にしてアンチエイジングを手に入れる方法』、『歯科革命3.0』があり、歯科医療と長寿社会の融合を提唱。現在は一般社団法人日中友好予防歯科協会 理事長として、アジア圏における予防医学の普及と歯科医療のDX化を牽引している。