歯のメンテナンスに通う人ほど80歳時に多くの歯を残すことができます。

予防先進国、スウェーデンの人達は国家プロジェクトとして子供の頃から予防歯科を受ける習慣がありそのため80歳で20本の歯が残っています。何故20本にこだわるかというと20本あれば入れ歯なしでもほとんどのものが食べられるからなのです。

アメリカの場合も歯の治療に保険がきかず日本のように気軽に歯医者にかかれないなどの理由から予防をしっかりして治療しなくてもいいように国民全体が気をつけていて国民の80%の人が定期的に歯のメンテナンスに通っています。ちなみに歯が痛くなって神経をとる治療の際、日本では健康保険で数千円ですむところアメリカでは10〜30万円程度の治療費がかかるそうです。ですからアメリカの人たちも虫歯にならないよう気をつけていて80歳で17本の歯が残っているのです。

一方、日本はというと歯のメンテナンスで歯科に定期的に通っている人の割合はたったの5%、80歳で残っている歯は残念ながら8本という結果になっていて厚労省と日本歯科医師会が提唱している80歳で20本の歯を残そうという8020運動は未だ達成されておりません。このように定期的に歯医者さんで予防歯科を受ける事と80歳時の残存歯数は見事に相関性を示しているのです。世界一の長寿国となった日本は歯の寿命も世界一にしていかなければなりません。

80歳になっても自分の歯でなんでも美味しく食事をいただき、健康的でアクティブな人生を送るためには歯の健康は欠かせないのです。

医療法人社団マハロ会理事長でアンチエイジングの専門医として東京、千葉、埼玉に大規模歯科クリニックを5医院運営、法人理念は「予防歯科を通じて国民の健康と幸福に寄与する」ことをスローガンとし「歯を健康にしてアンチエイジングを手に入れる方法「歯科革命3.0」など予防に関する書籍を執筆、現在は一般社団法人日中友好予防歯科協会理事長として中国での予防歯科の普及にも尽力している。