越谷市の口腔がん検診講習会に参加しました|早期発見につなげる学びを毎年継続

2026年10月24日(土)18時より、越谷市保健センターの多目的会議室で開催された「令和8年度 越谷市歯科医師会口腔がん検診講習会」に参加しました。

講師は、東京歯科大学名誉教授・客員教授の柴原孝彦先生。今回は「口腔がんは増えている―最近の話題と先生方の症例供覧―」をテーマに、ご講演いただきました。

地域の口腔がん検診を支える、毎年の学び

越谷市の口腔がん検診は、越谷市歯科医師会が市から委託を受けて実施している検診事業の一つです。

口腔がん検診登録医には、毎年、柴原先生の講習を受講することが義務づけられています。一度学んだ知識にとどまらず、最新の情報や症例に触れ、診察時に注意すべき変化や専門医療機関への紹介の判断について、知識を更新し続けています。

今回も、日々の診療でお口の中を丁寧に観察することの大切さを、改めて確認する機会となりました。

歯科医師は、お口の異変に気づく「ゲートキーパー」

私たち歯科医師は、むし歯や歯周病の治療、定期的なメンテナンスなどを通じて、患者さまのお口の中を見る機会が多い立場にあります。

そのため、歯だけでなく、舌や歯ぐき、頬の内側などの粘膜にも目を向け、小さな異変を見逃さないことが大切です。

地域の皆さまに身近な歯科医師が、口腔がんの早期発見を支える「ゲートキーパー」となり、必要に応じて専門の医療機関へつなぐ。その役割を果たすことが、早期治療につながると考えています。

治りにくい口内炎や、お口の変化はご相談ください

口腔がんの一つである舌がんでは、治りにくい口内炎、硬いしこり、粘膜の赤みや白い変化などがみられることがあります。気になる症状がある場合は、早めの受診が大切です。

特に、2週間以上治らない口内炎やただれがあるときは、自己判断で放置せず、歯科医院や歯科口腔外科へご相談ください。こうした症状がすべてがんというわけではありませんが、原因を確認することが重要です。

学びを日々の診療に生かし、地域の健康を守ります

口腔がんの早期発見には、患者さまご自身が変化に気づくことと、私たち歯科医師が丁寧に診察すること、その両方が欠かせません。

今後も毎年の講習を通じて知識を更新し、日々の診療や検診に生かしてまいります。お口の健康を守る身近な相談先として、地域の皆さまの安心につながる診療に努めていきます。

執筆者:上村 英之(Hideyuki Kamimura)
医療法人社団マハロ会 理事長 / 日本抗加齢医学会 専門医

歯科医師として「予防歯科を通じた全身の健康と幸福」を追求し、東京・千葉・埼玉に5つの大規模歯科医院を展開。
日本抗加齢医学会専門医をはじめ、日本アンチエイジング歯科学会認定医、日本禁煙学会認定指導医、日本口臭学会認定医など、予防・未病改善に関する数多くの専門資格を保持する。 一口腔単位の治療にとどまらず、ドライマウスや口臭外来、生活習慣改善までを網羅する包括的歯科医療を実践。
著書に『歯を健康にしてアンチエイジングを手に入れる方法』、『歯科革命3.0』があり、歯科医療と長寿社会の融合を提唱。現在は一般社団法人日中友好予防歯科協会 理事長として、アジア圏における予防医学の普及と歯科医療のDX化を牽引している。