残存歯数と認知症の関係

残存歯数が健康長寿にとって重要な要素になることはすでに多くの皆様の認識するところかと思います。認知症もそのひとつです。

生活習慣病の疫学調査をしている久山町研究のデータによると、 歯が20本以上ある人に対して、10~19本しか歯が残ってない人は1.62倍、1~9本の人は1.81倍認知症発症リスクが高かったとの報告がありました。

噛む回数が減ると脳への刺激が減り、認知機能が衰えるという理由ともうひとつは、噛む力が衰えると、麺類など炭水化物系の柔らかいものを食べる機会が増え野菜や肉類の摂取が少なくなり脳や神経細胞に必要なビタミンやタンパク質などの栄養素が不足するという理由で認知症の発生リスクを高めることになるのです。

当院では自分の歯で美味しく食事ができ、いつまでも健康でいられるよう定期的に予防で来院される患者様は年々多くなっています。まだ定期的に歯医者に通っていないという人も今からでも決して遅いということはありません。ご自身の健康と幸福のためにも予防歯科を始めましょう。

執筆者:上村 英之(Hideyuki Kamimura)
医療法人社団マハロ会 理事長 / 日本抗加齢医学会 専門医

歯科医師として「予防歯科を通じた全身の健康と幸福」を追求し、東京・千葉・埼玉に5つの大規模歯科医院を展開。
日本抗加齢医学会専門医をはじめ、日本アンチエイジング歯科学会認定医、日本禁煙学会認定指導医、日本口臭学会認定医など、予防・未病改善に関する数多くの専門資格を保持する。 一口腔単位の治療にとどまらず、ドライマウスや口臭外来、生活習慣改善までを網羅する包括的歯科医療を実践。
著書に『歯を健康にしてアンチエイジングを手に入れる方法』、『歯科革命3.0』があり、歯科医療と長寿社会の融合を提唱。現在は一般社団法人日中友好予防歯科協会 理事長として、アジア圏における予防医学の普及と歯科医療のDX化を牽引している。