当院は口腔がん検診にオーラルナビシステムを採用しています。

口腔がん検診ではまず喫煙や飲酒などの生活習慣全般について問診を行い口腔がんのリスク要素がどれくらいあるかを判定します。それから視診を行い粘膜の異常、また虫歯や歯周病、歯並び、舌の圧痕の有無、口腔内の衛生状況を確認します。視診が終わると舌、頬粘膜、歯肉、口腔底、リンパ節を指で順番に触っていき、しこりや異常がないかを調べます。当院の場合、視診、触診で異常を発見した場合、口腔内蛍光観察装置を用い異常箇所に青色光を当ててその反射光の色によって粘膜組織に異常がないかを判断します。しかしながら初期の口腔がんは非常にわかりにくい所見のものが多く口腔がん専門医のような熟練の医師でないとなかなか発見できないケースもあるのが実情です。そこで当院は東京歯科大学と連携し様々な所見から口腔がんが疑われる場合、問診、視診、触診内容と口腔内写真を送り原則24時間以内に診断、処置のアドバイスを専門医から受ける事のできるシステム「オーラルナビシステム」を採用しています。このシステムを採用する事で誤診や初期の口腔がんを見逃さないことで早期発見、早期治療につなげています。口腔がんは命を脅やかすばかりでなく社会生活にも重大な影を落とす恐ろしい病気です。是非1年に1回は口腔がん検診を受けましょう。

執筆者:上村 英之(Hideyuki Kamimura)
医療法人社団マハロ会 理事長 / 日本抗加齢医学会 専門医

歯科医師として「予防歯科を通じた全身の健康と幸福」を追求し、東京・千葉・埼玉に5つの大規模歯科医院を展開。
日本抗加齢医学会専門医をはじめ、日本アンチエイジング歯科学会認定医、日本禁煙学会認定指導医、日本口臭学会認定医など、予防・未病改善に関する数多くの専門資格を保持する。 一口腔単位の治療にとどまらず、ドライマウスや口臭外来、生活習慣改善までを網羅する包括的歯科医療を実践。
著書に『歯を健康にしてアンチエイジングを手に入れる方法』、『歯科革命3.0』があり、歯科医療と長寿社会の融合を提唱。現在は一般社団法人日中友好予防歯科協会 理事長として、アジア圏における予防医学の普及と歯科医療のDX化を牽引している。