口腔がん、早期発見、早期治療の重要性

口腔がんに限らず他のがんも早期発見・早期治療が最も大切なことは言うまでもありません。口腔がんの場合、初期段階(ステージⅠ)で治療をすれば5年後の生存率は97%以上と言われており外科手術においても切除範囲も小さくて済むため大きな後遺症もなくその後の社会生活において支障をきたすことはあまりありません。

口腔がんの治療法には他のがんと同様、外科手術・放射線・抗癌剤の3つがありますが、最も有効な治療法は手術による切除です。小さながんは簡単な手術で治すことができ、入院の必要がないものもありますが進行がんになると悪い組織を完全に取り除くために舌や顎を大きく切除する必要性がでてくるため容貌が変わる、感覚、味覚に障害がでる、噛めない、飲み込めないなど、その後の社会生活に支障が残ることがあります。命こそ助かるものの、その代償は想像以上に大きなものとなるので早期発見・早期治療のためにも是非1年に1度は歯科医院で検診を受けるようにしましょう。

執筆者:上村 英之(Hideyuki Kamimura)
医療法人社団マハロ会 理事長 / 日本抗加齢医学会 専門医

歯科医師として「予防歯科を通じた全身の健康と幸福」を追求し、東京・千葉・埼玉に5つの大規模歯科医院を展開。
日本抗加齢医学会専門医をはじめ、日本アンチエイジング歯科学会認定医、日本禁煙学会認定指導医、日本口臭学会認定医など、予防・未病改善に関する数多くの専門資格を保持する。 一口腔単位の治療にとどまらず、ドライマウスや口臭外来、生活習慣改善までを網羅する包括的歯科医療を実践。
著書に『歯を健康にしてアンチエイジングを手に入れる方法』、『歯科革命3.0』があり、歯科医療と長寿社会の融合を提唱。現在は一般社団法人日中友好予防歯科協会 理事長として、アジア圏における予防医学の普及と歯科医療のDX化を牽引している。