移転新規オープンおめでとうございます!
まずは新しい医院のこだわりどころを教えて下さい。
ありがとうございます!
こだわりにこだわりぬいて作りました。
全ては患者さん目線、患者さん動線で、スタッフの動線は二の次です。(笑)
ありきたりの医院を作りたくなかったんです。
患者さんのために、私のやりたいことをやりました。
カウンセリングルームの1つ1つの部材も、モザイクタイル、石のレンガ、間接照明・・
私がいいと思うデザインを全てやりました。
いかに居心地よく、カウンセリングルームでお話ができるかが最大のポイントです。
キッズルームも、某アトラクションを作った業者さんに設計施工をお願いしました。
もう反響が凄いんです。
子どもがキャッキャ言って、喜んでいる。
構想は2年前ぐらい前からしていて、エンタテインメントに溢れる子どもが喜びそうな、
楽しく歯科医院に来れるような仕掛け作りをしたかったのです。
木のオブジェがあり、その中から滑り台で滑り降りられます。
湖をイメージした、ボールプールもあります。
それ以外にも、吹き抜けにして森の壁画をお願いしました。
イメージしては、森のなかで遊ぶ感じです。
予防ルームは、治療はしないで、予防に来て楽しんでもらうコーナーです。
定期的に来られる患者さんが特別感が持てるように、4つの部屋を作りました。
ハワイ・バリ・イタリア・日本と、それぞれの部屋にコンセプトを持たせて、1部屋1部屋こだわりました
3ヶ月に1回来て、4ヶ国が回れる仕組みですね。越谷に居ながらにして。(笑)
部屋にある椅子や調度品は、全て私のセレクトです。
イタリアの部屋では、赤いユニットとカベにはフェラーリのエンブレムを置いて遊び心満載です。
天井には、日本の歯科医院では第一号の「バーチャルスカイライト」を導入しました。
アメリカの医療機関では、結構導入されているんですよ。
カフェコーナーは、壁に埋め込まれているガラスブロックの照明の色が変わります。
夜になると、外から見ても中から見ても、キレイですよ。
また、あるホテルに行った時に、エレベーターホールがほのかにいい香りがするので
「どういう循環システムをとっているのか?」と思ってホテルの人に聞いたのです。
そうすると、空調ダクトの中にアロマシステムを仕込んでいるというのです。
ということで早速、当院でも採用しました。
以前の医院でも、さんざん個室で置くタイプのアロマをやりましたが
あまり香ってこなかったので「これだ!」と思ったのです。
(インタビュー中に「ミスター・サマータイム/サーカス」の曲が流れてくる)
BGMは、有線ですか?
私のiPodです。
ぜんぶ私の選曲です。
ちなみにJUJUやスピッツも入っています。
小児歯科については、いかがですか?
「マイナス1歳から口腔衛生環境を整えていくこと」の提唱をしたいのです。
削って詰める治療は、もう、やりたくないのです。
そのためには、母親の意識が大切で、口腔衛生のことを知ってもらわなくてはなりません。
母親の虫歯菌に比例して、子どもの虫歯菌も多くなります。
虫歯菌を減らしていくために、キシリトールやロイテリ菌※を使ったり、色々な角度から
アプローチしていきます。
※ロイテリ菌
http://www.biogaia.jp/support/faq/oralhealth/
だからこそ、子どもが楽しんで通えるシステムを構築したのです。
治療じゃなくて、予防で歯医者に来るのだから、歯医者さんに来ても痛くないんですね。
虫歯になるリスクはいろいろあって、間食の取り方とか質とか、回数とかが影響します。
そのようなことを知ってもらうことも大事です。
虫歯菌は感染症です。
生まれたばかりの赤ちゃんに、虫歯菌は存在しません。
母親自身が、自分の子供の離乳期にあわせて口腔衛生環境を整えることで、お子さんへの虫歯菌の感染が防げるのです。
母親が知識を持っていれば、感染を遅くできるのです。
1歳半~2歳半の間に感染がなければ、虫歯のリスクはすごく少なくなるというデータが出ています。
1歳半~2歳半のその時期を「感染の窓」と言います。
いずれ虫歯菌は住み着くのですが、できるだけ住み着く時期を遅らせることによって、その後の予防は
とても簡単になるんです。
という事で、母親の啓蒙無くして、子どもの予防はできないのですね。
歯ブラシしていればいい、フッ素塗っていればいいというわけではないのです。
キシリトールは虫歯菌の質を良くしたり、量を減らしたり、
ロイテリ菌は、乳酸菌の一種ですが、まだ歯医者さんには広まっていませんが摂取がオススメです。
いろんな角度から虫歯予防を提唱していきたいです。
治療はしないで、予防だけでやっていきたいですね。
治療ではなく、予防って、そういう時代なんですね。
そうです。
虫歯の治療をするということは、「歯を削る」=「歯にダメージを与える」ということです。
また2~3年後に、二次カリエス(二回目の虫歯)になって削る、その繰り返しです。
その繰り返しが歯をダメにしているのは、自明の理なんです。
年取ってきてから結局、入れ歯になってしまうのです。
そういうことを、わかっていただきたいのです。
だから、やっぱり大人にも啓蒙したいのです。
大人にも、定期的に来ていただくため、リラックスして予防に通ってもえるように、
心地いい空間を作りました。
予防に来る時に、エステ的な要素がいっぱいある方が気持ちいいじゃないですか?
五感でリラクゼーションできるように、色々な仕掛けをご用意しました。
五感のうちの1つ、聴覚に関しては、
待合室の音楽に、KooNe(クーネ)※という音響システムを使ってます。
※KooNe(クーネ)http://www.koone.jp/#section1
間接音を使って、下の方から波の音が聞こえて、上の方から鳥の声が聞こえるようになっています。
しかも時間によって変わるので、朝は鳥がよく囀ります。夜、鳥は静かになる。
それにに加えて、アコースティックギターの音が流れる。
時間で森を再現しています。
院内感染のことについてお聞かせください。
今、マスコミで厳しく取り上げられてますが、当院では、滅菌したものをそのままトレーに入れて運んでいくのではなく、一人一人に治療の際に使う器具を滅菌パックして診療台にお持ちし、患者さんの目の前で開けています。
当たり前だけど、グローブも患者さん一人一人に使い捨てです。
最後に、何かお話したいことがありますか?
移転オープンの際「うちのスタッフ、ハンパない!」と思いました。
前からそう思っていましたが。
引越しの際、この規模の医院の引越しを、たった二日で上げてくれました。
業者さんには4日くれと言われたんだけどね。
その後、二日間内覧会。
内覧会で2000人。普通は200人くらいなんですよ。
ハードスケジュールで疲れきっているはずなのに、疲れた顔1つ見せずに頑張ってくれました。
私は、本当に涙が出てきた・・。
パッションを感じました。
うちのスタッフの士気がすごい、熱い。
前からわかっていたことだけど、今回改めて感じました。
スタッフは、宝です。
新しいCTを導入したのですが、その説明に業者さんが来たんです。
自分達が撮らなきゃいけない!という意識があるので、一生懸命聞いてる。
撮り方をすごく勉強していました。
遅い時間なのに、みんなで撮りっこして確認している。本当に改めて頭が下がります。
どうこの義理を返さなくちゃいけないか、考えています。(笑)
落ち着いたら、あの焼肉屋みんなで食べに行こうね。
そして、今回の患者さん目線だけでなく、スタッフのことも考えました。
もちろん患者目線が一番だけど、スタッフがこの医院を誇りにして働けるようにしたかったんです。
移転前は、ぎゅうぎゅうで狭くてスタッフに申し訳なく、
ご飯を食べる場所もなく、待合室で食べてたりしてました。
今度は、2階もスタッフがゆっくり休憩できる場所として、広い和室も作りました。
そのためのお金は、惜しくないです。
マーケティングでは、ES(Employee Satisfaction:従業員満足度)と、CS(Customer Satisfaction:顧客満足度)というのがあるそうですが、ES(従業員の満足度)が上がないと、CS(お客様、患者さまの満足度)も上らないのだそうです。
ESが上がってから、CSが上がる。
そのためにも、スタッフの過ごす環境を整えることは、必須だと思っていました。
是非一度、院内を見がてら、無料歯科検診にいらして下さい。
子供も大人も楽しめますよ。
Staff Interview
理事長 上村英之
Staff Interview
矯正医師 遠藤則和
Staff Interview
口腔外科担当 西原昇
Staff Interview
衛生士 鈴木麻里子