歯ぐきから血が出るのは歯周病のサイン
歯磨きをした時、歯ぐきから血が出ると、とても気になります。
なぜ出血するのでしょうか?
多くの場合は「歯周病」、昔の言い方で言うと「歯槽膿漏」が原因です。
では「歯周病」とは、一体何なのでしょうか?
歯と歯ぐきの間に汚れ(プラーク)がたまり、そこに多くのばい菌が繁殖して炎症が起きている状態です。
炎症が起きると、歯ぐきは、血に混ぜてばい菌を掻き出そうとして出血を起こします。
「まあ、ちょっと出血しているだけだし、いいか」と思って放っておくと、どうなるのでしょうか?
ばい菌が同じ場所で滞ると、「歯周ポケット」と呼ばれる歯と歯ぐきの溝が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶け始めます。
また、バイ菌は臭います。
ですので、歯周病になると独特の口臭を放ち、周りの人に迷惑をかけます。
「スメハラ(スメル・ハラスメント)」という言葉もあるくらいです。
周りの人への気遣いとしても、歯周病の治療は大切です。
特に営業職の方は、気にかけていただくことで、お客様に不快な思いをさせないですみます。
そして、歯を失う原因は、虫歯を抜いて歯周病がトップです。
歯を失う原因は、虫歯は3割、歯周病が4割となっています。
【出典】8020財団 http://www.8020zaidan.or.jp/
さあ、一体、どう歯周病と向き合えばいいのでしょう?
私共、歯科医師・歯科衛生士は、お口の中の変化を診る事のできるプロです。
美味しいものが心置きなく食べられる楽しい老後のために、お口の中のプロ、越谷のかみむら歯科・矯正歯科クリニックにお任せください!
歯周病治療の流れ
越谷のかみむら歯科・矯正歯科クリニックでは、下記のような流れで歯周病治療を行います。
ステップ1 歯周病検査
まず歯周病治療を始める前に歯周病がどの程度進行しているのかを検査するために口腔内写真とお口全体のパノラマレントゲン写真を撮影し歯肉や歯槽骨の状態を大まかに確認します。
そして歯周検査として歯周ポケットの深さ、出血の有無、動揺度(どれくらい歯がグラグラしているか?、プラークの沈着状態等を検査し総合的に歯周病の進行度を判定します。
ステップ2 プラークコントロール
進行状況の確認後、歯周病の原因であるプラーク(歯垢)の除去を行います。
歯垢を除去する際には特殊な薬を使用して歯垢に色を付け、取りこぼしがないよう丁寧に取り除きます。
ステップ3 スケーリング(歯石除去)とルートプレーニング
検査が終わったら、まず歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)と呼ばれる表に出ている歯石をハンドスケーラーや超音波スケーラーなどを使い、おおまかに除去していきます。
そしてその2~3週間後に再度歯周検査を行い、初回での歯石除去による効果の判定を行ったのち、歯周ポケット内に隠れている歯肉縁下歯石を除去していきます。
ステップ4 メンテナンス
全ての歯石が取り除かれた約1ヶ月後に歯周精密検査を行い、歯周病が安定したことを確認できたら「歯周病安定期治療(SPT)」に入ります。
その後は3ヶ月に1回のペースで歯周病の継続的な予防管理に入っていきます。
その際も毎回歯周検査を行い効果を判定しながら「PMTC」と呼ばれる歯科衛生士による専門的なクリーニングで歯をツルツルの状態に磨き上げていきます。
その他の歯周病治療法
軽度の歯周病であれば、歯垢や歯石を除去することで治療することができるのですが、症状がかなり進行している場合には外科的な治療が必要となる場合があります。
また、口腔内に存在する細菌の鑑定を行い、内服薬や洗口剤、歯磨き粉でその細菌を退治するという治療法もあります
この方法と歯垢・歯石の除去を並行して行うと、より効率よく歯周病の治療をすることができます。
歯周病の怖さ
歯周病は、成人の8割がかかっていると言われます。
歯周病の怖いところは、初期・中期に自覚症状がないままに、症状がどんどん進むことです。
痛みや腫れの症状が出てくるのは、末期になってからです。
これがこの病気の最大の特徴で、また一番恐いところです。
また、最近の研究で下記の疾患の一因であることがわかっています。
・狭心症・心筋梗塞
・糖尿病
・脳梗塞
・早産
・低体重児出産
・誤嚥性肺炎
・アルツハイマー型認知症
・関節リウマチ
【歯周病が全身に及ぼす影響】日本臨床歯周病学会ホームページより
口の中のバイ菌は、胃腸で吸収され、全身に廻ります。
気になる症状がございましたら、ご遠慮なさらずに越谷のかみむら歯科・矯正歯科クリニックにご相談くださいませ。
Staff Interview
理事長 上村英之
Staff Interview
矯正医師 遠藤則和
Staff Interview
口腔外科担当 西原昇
Staff Interview
衛生士 鈴木麻里子