妊娠とむし歯の深い関係

「妊娠すると歯が悪くなる」という話を聞いたことはありますか?
実は妊婦さんのお口がむし歯になりやすくなることは本当のことです。
ただしその原因は、よく言われる「赤ちゃんにカルシウムと取られてしまうから」ではありません。
 
 
 
お口のトラブルを起こしやすくなる変化としてよく指摘されるのが「つわり」です。
歯ブラシや歯磨き粉を口に入れるだけで吐き気がしてしまう方も多く、丁寧な歯磨きが難しくなるからです。
 
 
 
 
 

 
味の好みも変わります。
甘いものや酸っぱいものが好きになり、むし歯菌の大好物の砂糖や、
歯のカルシウムを溶かす酸性度の強い食べ物をとる機会が増えます。
 
 
 
 
 
 
 
また、妊娠中はホルモンの影響で唾液が減ります。
するとお口の中を洗い流す自浄作用も、歯を修復する再石灰化作用も弱まるのです。
 
 
 
においや味に敏感になる妊娠初期は、歯磨きが難しくなる方も多いですが無理に頑張らず、ゆったりできる
体調のよい時間を選んで1日1回ていねいに歯磨きをしましょう!

医療法人社団マハロ会理事長でアンチエイジングの専門医として東京、千葉、埼玉に大規模歯科クリニックを5医院運営、法人理念は「予防歯科を通じて国民の健康と幸福に寄与する」ことをスローガンとし「歯を健康にしてアンチエイジングを手に入れる方法「歯科革命3.0」など予防に関する書籍を執筆、現在は一般社団法人日中友好予防歯科協会理事長として中国での予防歯科の普及にも尽力している。