上村優介院長ブログ 「誤嚥性肺炎を歯科で予防しましょう」

現在日本人の死因第3位が肺炎です。

その中で今回は誤嚥性肺炎という病気についてお話させていただきます。
 
 
 
食べ物や唾液などは本来、食道を通って胃に運ばれます。ところが誤って気管に入ってしまうことを誤嚥といいます。
その際反射的にむせることで排出する機能が人間には備わっています。

しかし、加齢などによって反射機能が衰えると、うまく排出できずに誤嚥を起こすことがあります。
その際お口の中が清潔に保たれていないと肺炎を起こす菌が肺に入って誤嚥性肺炎を引き起こします。
 
 
 
誤嚥性肺炎はチューブで胃などに直接栄養を送り込む経管栄養を行なう際や、
睡眠中でも起こることがあるので注意が必要です。
 
高齢者の場合、口の中が清潔に保たれていないことも多く、肺炎をもたらす細菌が繁殖しやすくなっています。
特に寝たきりの場合、咳をして異物を排出する機能が弱くなり、嚥下機能が低下します。
高齢者の方は特に免疫機能の低下なども発症に影響を与えます。
 
 
また、睡眠中に唾液が気管に入ることで誤嚥性肺炎を起こすこともあります。
 
 
 
 
1・口腔内における細菌の増加
 
2・加齢によって免疫力が低下して細菌に勝てない

3・気管やのどに詰まったものを吐き出す力の低下
 
この3つが大きく誤嚥性肺炎の原因となります。
そこで歯科では、口腔内の環境を整えること、飲み込みの練習、機能訓練をすることで誤嚥性肺炎を
予防することに力を入れています。
 
外来ではもちろん、訪問の方でも口腔ケアに力を入れて診療しておりますので、気になる方は是非お声かけ下さいませ。

医療法人社団マハロ会理事長でアンチエイジングの専門医として東京、千葉、埼玉に大規模歯科クリニックを5医院運営、法人理念は「予防歯科を通じて国民の健康と幸福に寄与する」ことをスローガンとし「歯を健康にしてアンチエイジングを手に入れる方法「歯科革命3.0」など予防に関する書籍を執筆、現在は一般社団法人日中友好予防歯科協会理事長として中国での予防歯科の普及にも尽力している。